こんにちは。
除菌に対する関心が高くなっているこの頃、眼鏡のクリーニングについても尋ねられることが多くなりました。
私たちが日々の売り場で使っているものは主に除菌用の中性洗剤です。
NHKあさイチのオフィシャルサイトによれば
「2020年3月2日記事 新型コロナウイルス いま知りたいこと」
“アルコール消毒液がなくても、「せっけん」や「家庭用の中性洗剤」に含まれる「界面活性剤」に期待ができるそうです。「新型コロナウイルス」は、「SARSウイルス」とよく似ていて、共通して「エンベロープ」という「脂質の膜」があります。アルコールは、この「エンベロープ」を壊して、ウイルスの感染力を無くしますが、「SARSウイルス」には、「界面活性剤」で同じ効果が確認できたと、国立感染症研究所が発表しています。今回の「新型コロナウイルス」では、まだ実験で確認されてはいませんが、同様の効果が期待できるということです。”
とありました。
同サイトによれば、比率は1リットルのぬるま湯に対して5~10ccの中性洗剤とあります。
写真のような小さなボトル容器は日常で使いやすくオススメです。
眼鏡は精密なパーツが使われているため、弊社ではあまり超音波洗浄機を使いません。
蝶番やノーズパッドの箱部分などに水分が放置されてしまうと緑青(りょくしょう)と呼ばれる錆が出やすくなるからです。
ちなみに、汗や皮脂などでも眼鏡はダメージを受けますので、蝶番部分への「オイル差し」は錆防止に効果があります。
眼鏡専門備品に「バネ丁番のくすり」というものがあり、なかなか使い勝手が良いです。
ホームセンターで売られている556のような潤滑油でも代用できます。スプレータイプの潤滑油を使用する場合は小瓶やお猪口、小皿などに受けてから、針やミニドライバーの先に取って差すと眼鏡が油まみれにならずに済みます。
眼鏡用のクリーニングクロスは非常に繊維が細かく、レンズやフレームにダメージが少ない素材で作られているのでオススメです。セーム革なども良いでしょう。
ここでは東レの超極細繊維(マイクロファイバー)を使ったクリーニングクロス「トレシー」を使います。→ 「東レ トレシー」
各社様々な化学繊維を作っておりますが、汚れ落ちが非常にいいこちらを検品などで使用しています。
眼鏡にダイレクトにクリーニング液を振りかけずに、まずはクロスの方に適量とります。
レンズを拭く前はレンズ表面をサッと水で流すか息を吹きかけて表面の異物を取った後、拭き上げます。
あまり強い力で拭くとレンズを傷める原因になるのでご注意ください。
レンズ周辺の磨きにくいところは爪を立てて磨きます。爪で傷をつけないよう注意です。
眼鏡の着脱の際、主に「智」、「ヨロイ」と呼ばれる部分や、テンプル(ツル部分)の合い口付近を持つことが多いので特にここはよく拭きましょう。
全体を磨いたら完了です。
眼鏡の汚れはほとんどが油汚れです。
クリーニングクロスも汚れますので使用したら洗濯機に回しましょう。
案外眼鏡のクロスは洗わない方も多く、何度拭いても汚れが落ちないとおっしゃる方もおられます。
以上、ぜひご家庭でお試しください。
(プレス 漆畑)
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