OLIVER GOLDSMITH “CONSUL s” Celluloid Limited Edition

英国の老舗アイウェアブランド『OLIVER GOLDSMITH 』の名作『CONSUL s』。セルロイドを使用した当社限定カラーがdecora、G.B.Gafasの各店で6/5より発売となります。

Color : 全６色

Price : ¥36,300（tax in）

OLIVER GOLDSMITH は、1926年にフィリップ･オリバー･ゴールドスミスがイギリスで創業しました。創業者のフィリップは、当時主流であった重い金属製フレームではなく、軽くて柔らかな肌触りの掛け心地の良いものを作ろう考え、べっ甲でフレームを製作した事からブランドの歴史が始まります。

50年代に入ると、フィリップの息子であるチャールズがブランドの舵取りを任されるようになりました。彼は、ボタン等に使用されていた人工樹脂に目をつけ、色鮮やかで先鋭的なデザインのサングラスを発表。数々のファッション誌で取り上げられます。

その後は、3代目のアンドリューがビジネスに参画、60年代にはヨーロッパにおいて絶大な人気を誇るようになっていったのです。当時の顧客リストを紐解けば、その一端を伺い知る事ができます。オードリー･ヘプバーンやグレース・ケリー、そして、マイケル･ケイン、ピーター･セラーズ、ジョン･レノンといったビッグネームが愛用者として名を連ねていたました。

80年代には英国王室御用達の栄誉にあずかり、高いステータスを獲得。その後、不遇の時代もありましたが、2005年にブランドのアーカイブからオリジナリティ溢れる珠玉のコレクションを復活させ、ヨーロッパのトラッドスタイルアイウェアを創出した名門として揺るぎない地位を築き上げました。

今回、別注した『CONSUL』は、数々の映画賞を受賞し、英国王室から“Sir”の称号を贈られた名優マイケル・ケインが、1960年代OLIVER GOLDSMITHに製作を依頼した事で誕生したモデルです。それは、スパイ映画の傑作として知られている『ハリー・パーマーシリーズ』で着用するためのものでした。

その際、2つのモデルがつくられましたが、CONSULはプライベートでも愛用するほどのお気に入りだったとの事。世界的ファッションフォトグラファーのデビット・ベイリーの写真集にもその姿が収められています。

CONSULのデザインを手掛けたのは、当時最先端であったプラスチック素材のアイウェアで高い評価を受けていたチャールズ・オリバーゴールドスミスです。知的で存在感のあるスクエアシルエットがスーツスタイルに綺麗にフィットする一本。ウェリントン型の原型の一つと言っても過言ではないでしょう。

今回使用した素材は、CONSULの復刻版に限定的に用いられているセルロイドです。セルロイドは、19世紀に象牙やべっ甲の代用品として作り出された世界初の人工樹脂で、硬さと滑らかな肌触り、そして、丁寧に磨かれた事で現れるしっとりとした光沢が特徴です。しかし、可燃性のある素材のため、限られた場所でしかフレーム製造ができず、現在はほとんど使用される事がありません。