こんにちは、デコラの漆畑です。
この時期は何かにつけて物欲が湧いてきます。トレッキングシューズ、書物、DVDと、家にいても外にいてもどこでも気持ちいい季節なのでついつい買い物がすすんでしまいますね。
さて、こんな物欲高まる季節にとても新鮮なブランドのご紹介です。
「PAULINO SPECTACLES」
パウリーノスペクタクルズは今季から新たに始めたブランドです。初めて聞いた方も多いのではないでしょうか?今年の冬にNYでの買付けのときからマークしてきたブランドなのですが、デビューが2012年なので存在を知らないバイヤーも多いと思います。
デザイナーはラミロ・ぺレイラ・パウリーノ。
1930年代から続くポルトガルの眼鏡一家、パウリーノ家の三代目です。
1930年代後半、祖父パウリーノ・ベルナルド・ペレイラはポルトガルの歴史ある都市サンタレンに最初の眼鏡店を開業しパウリーノ家の礎を作りました。1950年代後半に父ラミロ(ポルトガルでは父と息子の同名は一般的)が祖父の情熱を受け継ぎ、サンタレンの西部カルラス・ダ・ライーニャへビジネスを拡大します。
祖父 初代パウリーノ
父 二代目パウリーノ
ラミロオプチカは当時ポルトガルでは特殊なカスタムスキルを持っていた唯一の店で、パウリーノは子供の頃から父の眼鏡店の作業台を遊び場にして自然とこの環境に溶け込み、オプティシャンとしての技術とビジネスそして情熱を学んだのです。
2012年、三代目のパウリーノは過去の時代を象徴するアーカイブモデルを元にアレンジを加えたコレクションを発表しました。それが『PAULINO SPECTACLES』です。
2012年デビューした「PAURINO SPECTACLES」。スタイリングにもポルトガルならではのラテン的な華やかさが。
ヨーロッパでもポルトガルメイドの眼鏡は珍しく、機械生産にはない風合い、歴史を感じさせる重厚なコレクションの数々には独特の雰囲気があります。
トラッドなメガネは今とても多いのですが、なんというか大人の色気を感じさせてくれるのです。歴史が培った品格とデザイナーのセンスが他にない調和を生んでいるのだと思います。
手にとってみれば、きっと皆様の物欲を刺激するコレクションとなるでしょう。
Handmade in Portugal ¥41,040(税込)~
<了>
(decora KOBE店長 漆畑)