こんにちは、デコラ神戸の大槌です。
もうすぐ七夕ですね。もう短冊に願い事を書きましたでしょうか?
この頃は天候がコロコロ変わり、着る物や体調の調整が難しいですね。
元気に夏を迎えられるよう、体調管理したいと思います!
先月、鯖江研修に行ってきました。
鯖江市は眼鏡生産の国内シェア95%以上、世界シェアの約20%を担い、100年以上の歴史があります。総人口の約3分の1の方が眼鏡業界に携わっている、まさに「めがねのまち」です!
ご案内してくださったのはYELLOWS PLUSのデザイナー山岸稔明さん。
YELLOWS PLUSは現在ではアジアはもちろん、ヨーロッパ、北米など世界で認められている数少ないブランドの一つです。
その山岸さんと交流が深く、YELLOWS PLUSの生産に欠かせない工場を見学させていただきました。
眼鏡フレームの製作にはプラスティックフレームで約200もの工程が、メタルフレームでは約300〜400もの工程があります。
切削から溶接、研磨など、それぞれ一つ一つの工程に職人さんの経験や技術のもと調整され、機械だけでは出ない精度の高さや、また細部まで磨かれた美しさは世界に誇れる品質を保っています。
フレーム製造の現場を実際に目の当たりにすることで、これだけ沢山の人の手が掛かり、知識と経験によって培われた技術がこれでもかと入っているんだなぁと改めて気付かされました。
だだ、大事に愛着を持ってご使用いただいても、眼鏡はネジの緩みや形状の変化などがあり、どうしてもメンテナンスが必要になります。職人技に結晶である眼鏡、サングラスを快適に、永くご愛用いただく為にも是非メンテナンスにお立ち寄り下さい。
メンテナンスの一部をご紹介致します。
①プラスティックフレームの磨き
プラスティックフレームは長年ご使用になりますと、フレーム内の可塑剤が抜け、汗等と溶剤が反応して加水分解し、白くなります。こうなりますといくら拭いても取れません。弊社ではコンパウンド(バフ)を使って磨きをかけます。小キズも消え、ツヤが戻ると思った以上に気分一新して掛けていただけますので、是非お試しください。
※フレームの状態や製造方法によりお受け出来ないものもございます。一度スタッフまでお問い合わせください。
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(フレームはスタッフ私物)
②ネジの確認
ネジを使用しているフレームはどうしてもネジの緩みが付きものです。テンプルの開閉時や、振動などによりネジは少しずつ緩みます。テンプルの場合は開いた状態から傾けるとパタンと自然に閉じる様だと緩みが出てますので一つの目安にしてください。
また、締めてもすぐに緩む場合には、ネジ自体が摩耗などで痩せてしまい、交換が必要になる場合もございます。ネジの種類も多数揃えておりますので、ご相談下さい。
また、弊社ではネジの確認、交換後にスムーズな開閉動作と開閉によりネジが緩む方向へ回転することを抑える役割として潤滑油を挿しています。こうすることで、蝶番が汗等でチリやホコリが固まり、開閉出来なくなる事も防ぐことができます。
③パッドの交換
パッドは紫外線や皮脂などにより変色が起きます。小さなパーツですが、清潔感への印象を大きく左右する意外に目立つパーツでもあります。
特にシリコンパッドは本来透明感があり滑りにくくなっていますが、皮脂を吸収することで変色だけではなく滑りやすくなる事があります。装用感にも影響しますので、変色している場合にはお気軽にお申し付け下さい。
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④フレームの変形
日差しが強くなるこれからの時期に、久しぶりにサングラスを出してみると「何か掛け心地がおかしいな」と思ったことはないでしょうか?特にプラスチック製の眼鏡、サングラスは大切にケースに保管していだだいても、捻れや広がりなど形状が変化します。ご使用頻度が多くなるこれからの季節に向けて調整することをオススメします。
上記はメンテナンスのほんの一部です。フレームの種類や素材などによりメンテナンスの方法は様々あります。もし普段眼鏡をご使用いただく中で疑問や、ご不便に思われている点がございましたら、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。
快適な眼鏡ライフと共に、楽しい夏を迎えましょう!
(decora KOBEチーフ 大槌)