こんにちは。デコラ神戸の漆畑です。
街はおとそ気分もすっかり抜け、いつもの雰囲気になりました。
私、初詣で二回おみくじ引いて二回とも末吉でした。今年は正真正銘“末吉”ってことですね。
私の本年のプライベートなスローガンは“これでいいのだ”です。目の前におこる様々な事象に対して、前向きに受け止めようという感じです。バカボンのパパのこの思想は、老子の教えに近い悟りの境地と言えるものだそうで、そう考えると末吉も“これでいいのだ”とあっけらかんと受け入れられるものです。
さて、14年目に突入したデコラ神戸、思えば長いようであっという間に過ぎました。
私が初めてこの店に来たのは2000年の秋でした。当時の内装は超モードな近未来空間で、『2001年宇宙の旅』の宇宙船内を連想させる60年代にイメージした未来といった雰囲気が、入社したての私にはとても新鮮でした。
改装前decora KOBE
『2001年宇宙の旅』 いわずと知れたスタンリー・キューブリックの名作。オープニングで睡魔に襲われた方もおおいはず
駆け出しの頃、この街に買い物にいらっしゃる方々はお洒落に敏感で、地元の街を愛する人がとても多いなと思いました。住んでみてすぐに私も実感しましたけど。「なんて住みやすい街なのだ。山と海と感度の高い繁華街が同居しているし、人の量に不思議とストレスを感じない。いろいろちょうど良い!」と。
20代前半だった私はエグゼクティブなお客様の対応に緊張したことを覚えています。以来、今でもひとつの接客を終えたあと、ふぅーっと深呼吸する自分がいて、期待値が高いお客様にどう満足してもらおうか、苦心の日々は続きます。
つくづく思うのは、眼鏡販売は視機能という人が生活する上でとても大切な部分に携わるため、販売業の中でも極めて特殊なものだということです。ライフスタイルにも自然と関わらざるをえません。
いいものが欲しいというお客様がじっくり悩んで、じっくり測定してもらい、じっくりフィッティングしてもらいたいと思われるのは当然で、プラスα何か驚きを感じていただけるように、眼鏡道には“これでいいのだ”は無いのかもしれません。毎回、“これでよかったのだろうか?”という逡巡がレベルアップになるのだと思います。
いいご提案ができるように電波を張って、お客様からもいろんな情報をいただいてレベルアップしたいと思います。
今年はどんな出会いがあるでしょう?ワクワクします。
<了>
(decora KOBE店長 漆畑)