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移りゆくトレンド

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 09

January.

2019.

あけましておめでとうございます。

 

デコラ東京の漆畑です。

 

デコラがスタートしたのは1999年大石内蔵助率いる赤穂浪士が討ち入りした12月14日神戸にて。おかげさまで今年の12月でデコラは生誕20年を迎えることになります。

 

 

 

 

オープン当初のデコラ神戸

 

 

いったい20年でメガネのトレンドはどのように変遷したのでしょうか?

 

 

カルチャーは10年単位で括られることが多いので10年刻みでメガネのトレンドを振り返ってみましょう。

 

 

2000年前後は木村拓哉さんが使用していたことでブロータイプのメガネが大ヒットしたことが象徴するように、コンセプト系のメガネは横長で流麗なスタイリッシュ系メガネがトレンドでした。メンズファッションではイタリアファッションが注目され、クラシコイタリアが大人に広まり、カジュアルファッションもタイトシルエットがスタンダードでした。“ちょいワル”が一世風靡したのは記憶に新しいところです。

 

 

 

 

LEONを教科書にする大人が急増した2000年代

 

 

メガネはイタリア的な派手さの影響もあって、アグレッシブなデザインが受け入れられました。女性のメガネも多色使いでラミネートされたインポートのプラスチック枠など、カラフルなデザインが多かったと記憶しています。ファッションに隙のないスマートさが求められていた時代で、ブティックタイプのコンセプト系メガネ店は成熟の過渡期にありました。メガネデザインのトレンドは画一化されておらず、提案にもチャレンジ精神が旺盛でした。トータルコーディネートを掲げつつも、新しいメガネの世界をいかに知ってもらうかということに必死だったように思います。今思えば、業界全体として少し前のめりな時代だったかもしれません。

 

 

2010年前後はリーマンショック後という時代背景もあり、ロープライスメガネが巷を席巻した時代です。“これでいいかな”といった妥協的心情を汲み取った価格バランスは世相に合っていましたし、知的&爽やかなイメージでメガネをかけた男性が“メガネ男子”と呼ばれ、社会一般でポジティブに評価されるようになるなど、プライスショップがメガネをおしゃれアイテムとして大衆化させた側面もあるかと思います。コンタクトよりも経済的であるメガネの利点がデフレを背景に発揮されました。

 

 

 

 

メガネ男子を題材にする書籍が多数出版された

 

 

そしてアイウェアセレクトショップではファッションとリンクするかのようにクラシックなデザインが脚光を浴びます。アメリカントラッド、ブリティッシュトラッド、リバイバル、そんなキーワードとともにジョニーデップが着用していたことが引き金となって、タートやモスコットをはじめとするUSヴィンテージを皮切りに、その時代からインスパイアされたデザインが群雄割拠します。古き良きものへの再評価の動きが活発になり、洋服のサイジングには次第にゆったりさが求められていきました。

 

 

 

 

 

カルチャー系ファッション誌はこぞって古き良き時代を再評価

 

 

プライスショップはインジェクション製法を活用した大量生産向きな軽量プラスチック枠を、セレクトショップでもまた黒縁やデミ柄のウェリントンやボストンといったトラッドなプラスチック枠が流行します。

 

景気とメガネ素材というのはとても連動していて、不景気な時代はプラスチック枠の需要が高まると言われています。

 

量産に向き、ロスが少なく、低コスト生産が可能だからです。デフレ真只中の2010年前後はまさにプラスチック枠が流行した時代なのでした。

 

 

アイウェアセレクトショップは洗練をみせた時代で、控えめな提案やトータルコーディネートを意識し、あくまでもファッションの一部としてメガネを馴染ませながら、さりげなく主張するスタンスが目立っていました。“ダサかっこいい”というような絶妙な表現が定着したのもこの時代を象徴していて、ナードさが洒落者たちのキーワードにもなりました。

 

2000年代は足し算を、2010年代は引き算の仕方を模索した時代と言えるかもしれません。

 

ファッションに気負いが薄れ、“間”の大切さとでもいいましょうか、メガネにもそんな役割が求められていたように思います。

 

“いつの時代も美しいカタチ”をコンセプトとするドメスティックブランドYELLOWS PLUSのブレイクは奇をてらうことなく良質なスタンダードを求める世相も反映していたのではないでしょうか。

 

 

 

 

2010年台後半、大ブレイクしたYELLOWS PLUS

 

有名芸能人の誰々が掛けていたあのモデルといったお問い合わせの声も少なくなり、SNSや雑誌のスナップ企画など身近なお洒落を手本とする方も増えました。情報の多様化も手伝い、この10年でメガネに関してユーザーの方々自身の審美眼がとても洗練されたように思います。

 

 

2010年代後半にかけて、黒縁などのプラスチック枠からそこにメタル素材をミックスしたコンビネーション枠などが派生し、少しずつクラシックトレンドは多様化していきました。そろそろ2020年という節目を前に、ここ1、2年でメタル製のクラシックなメガネが関心を集め、売り場にはメタルのメガネがとても多くなりました。

 

面白いもので世の中の景気と呼応するように素材感はガラリと変化したのです。

 

求められるテイストが変わったのか、作り手や売り手が時代の空気を先読みしたのか、ともかくメーカーがコストをかけることに前向きになってきました。景気はリーマンショックの頃と比べ、上向きであることは間違いありません(年末年始の株価の下落は気がかりですが)。

 

景気の回復とともにメタル製のメガネが復権したのでした。

 

2010年代後半は一部の世代でファッションの嗜好が男女接近した時代でもあります。一例を挙げれば、女性がBarbourを着たり、アウトドアファッションや機能スニーカーが男女を問わず流行しました。メガネに関してもしかり、レディース枠という概念がとても希薄になったのもこの時代の特徴です。

 

 

 

BarbourなG.B.Gオシャレカスタマーさん

 

 

クラシックメタルの美しさに焦点を当てた弊社のオリジナルブランド“フィッシュ&チップス”は時代を先取りして2011年にデビュー

 

 

さて、今年が終わるころには2020年代に突入します。いったいメガネデザインはどんなターンオーバーを迎えるのでしょうか?

 

 

先週読んだNews Picksが発行しているフリーペーパー、『HOPE by News Picks』の冒頭部にこんなことが書かれていました。

 

 

『中略~そして21世紀、貨幣という“価値を計るものさし”が進化することで、これまで経済競争に組み込まれていなかった新しい価値の可視化が行われようとしている。

それは思いやりや、共感、あるいは“愛”のような暖かな感情ーひとことでいえば、“体温”だ。世界中の体温をいかに上げ、そこに経済圏を生み出すか。

そんな、新しい競争が、いま始まろうとしている。』

 

 

少子高齢化がボディブローのようにじわじわと社会に影響を与えるなか、ビジネスの視点にもさまざまな変革の兆しが現れ、働き方についても考え直す時代になりました。

 

メガネ販売にはファッション提案や視力矯正器具という生活必需品の提供だけにとどまらない価値があるような気がします。

 

20周年という節目に、トレンドが移り変わるハザマで新たな価値を模索していきたいと思うのでした。

 

ダラダラと長くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

(プレス 漆畑)

 

 

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