こんにちは、漆畑です。
東京に出てきて初めての秋冬を迎え、環境が変わるとワードローブのいつもの秋冬物がちょっと違うものに見えてくるから不思議です。
先週は国内の展示会が都内各所で開催されたため、期間中の装いをどうしようかとタンスを引っくり返しながら秋冬のコーディネートを楽しみました。
毎年展示会のときは、いろんな人たちと会いますし、会社の代表として回るものですからそれなりに気を遣います。そして感度の高いショップであるとメーカーに認識してもらうことは、結果的にお客様により良いコレクションを提供できることにつながる(※感度の高いメーカーは感度の高いお店で展開してもらえればブランドのイメージがよくなるため、そういうお店には優先的に良いモデルが入荷しやすくなったり…etc)ので、展示会はバイヤーのプロ意識も試される大変重要な場所でもあります。
今年はルーズフィットなザックリしたニットや、真っ赤なライダースブルゾンなど、80’s な気分に合わせた装いで気持ちを昂らせました。
結果から申しますと、今季の東京店の品揃えはとても面白いものになるかと思います。
良いモノ選んだという確かな手応えがあります。
今まで東京店は日本経済を支えるインターナショナルなビジネスパーソン街に立地するということで、フォーマルを意識した機能性に富んだモデルやシンプルで上質感のある控えめなモデルが多くセレクトされてきました。
もちろんそのあたりもしっかり押さえつつ、年々凄まじい勢いで増加する外国人旅行者の方々も衝動買いしてしまいたくなるような、ニホンモードがビンビンな高感度&高品質なモデルが多数ラインナップします。
新しい顔ぶれとして、
MASUNAGA×KENZO TAKADA
THOM BROWNE
EYEVAN7285
AHLEM
上記、4ブランドが追加されます。
そしてファン待望久々の Arumamika 新作リリース!
Arumamika×MASUNAGA GMS 「SAUVAGES」 ¥35,640(税込)
Arumamika×MASUNAGA GMS 「ELEMENTARY」 ¥35,640(税込)
他メーカーとは違い、アルマミカは不定期で新作発表している超マイペースなブランドで、約3年ぶりの新作です。ファンの方からは幾度となく“新作まだ?”の声を頂きました。
期待を裏切らない素敵なモデルです!お待たせしました。今回のモデルはMASUNAGA GMSとのコラボモデルです。なぜMASUNAGA GMSとのコラボなのか?経緯について興味があるかたは店頭でご説明します。長くなるので。。
MASUNAGA×KENZO TAKADAは福井県の眼鏡産業の礎を築いた最古参メーカーの増永眼鏡と70〜80年代のパリモードを席巻したレジェンド、高田賢三とのコラボモデルです。
MASUNAGA×KENZO TAKADA 「MOKKO」 ¥70,200(税込)
MASUNAGA×KENZO TAKADA 「LYS」 ¥70,200(税込)
80’sな今の時代感を象徴するコレクションで、高田氏のエレガンスと増永眼鏡が100年かけて培った技術があいまって、超モードな仕上がりとなりました。デコラ東京、デコラ神戸どちらにも入荷する予定です。
EYEVAN7285は1972年にヴァンジャケットと山本光学が共同で立ち上げたアイウェアブランド“EYEVAN”の流れをくみ、昨年立ち上げられました。
VAN世代には懐かしい響きかもしれませんが、80年代当時の空気感を継承しつつも、まったく新しい感性で日本発のモードを提案しています。
EYEVAN7285 2014AWビジュアル
ディテールへのこだわりが非常に高く、日本での取扱店はかなり限定されています。
パリのオシャレ発信拠点であるコレットでも採用されました。
(何かと言えばコレットを引き合いに出すのもどうかと思いますが、影響力はやっぱり凄い。。)
イメージビジュアルもケレン味のない日本を強く意識したハイセンスなものです。
THOM BROWNEはすでに世界的な知名度があり、神戸店でも採用されていましたのでご存知の方も多いと思います。
THOM BROWNE 「TB804」 ¥81,000(税込)
THOM BROWNE 「TB405」¥50,760(税込)
実力派アイウェアブランド“DITA”が生産管理を行っており、ファッションブランドにありがちな、みてくれだけのデザインではありません!
しっかりとしたクオリティがディテールにあらわれています。
日本のトップクラスの老舗工場を使っており、海外のお客様の目も引くのではないかと思われます。
上記ご紹介したブランドはAHLEMを除いてすべて日本生産しているブランドです。
(※AHLEM詳細が気になる方は前回の私のブログをチェックしてください。)
かつて日本製は“モノはいいけどデザインがイマイチ”というのが海外からの評価でした。
しかし、近年私たちがデビュー以来プッシュし続けているYELLOWS PLUS(※YELLOWS PLUS新作受注会開催中です!)や今回初入荷のMASUNAGAやEYEVAN7295など、海外展示会で経験を積んだ日本メーカーによる日本のモードが見直され、ファッションとしての日本製が評価されているのです。
ですから今期は日本ブランドも大変おもしろいと思います。
その他、NATIVE SONS、MYKITA、BARTON PERREIRA、SUZY GLAMなどの海外勢も良作がとても多かったです。
と、こんな感じでデコラ東京はこれから大豊作を迎えます。
今の気分に合わせ、店内のBGMにも80’sなソウルやユーロビートが入り、ふわっとしたソフトなディスコ感が気分を上げてくれます。
私は思うのです。土臭いヴィンテージ臭プンプンのクラシックなプラスチック枠ではなくて、シンプルながらも素材に上質感のある装いに、髪はパリっとキメて、クラシックな要素を抽出した上質“モード”なアイウェアをコーディネートするのが今カッコイイのではないかと。
DCブランドを身にまとっていた時代のハッタリ感というかとっぽい感じというか。
そんなテーマで私も自分の眼鏡を選ぼうと思っております。
〈了〉
(decora TOKYO 漆畑)