こんにちは。漆畑です。
まずはイベントのお知らせです。
8/10(木)よりデコラ東京にて「DITA & THOM BROWNE. – American Luxury Eyewear Exhibition – 」を開催いたします。
詳細内容は神戸店と同内容になりますのでこちらをご覧ください。
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DITA & THOM BROWNE. – American Luxury Eyewear Exhibition –
今アメリカのアイウェアブランドの多くが日本の眼鏡工場を使っています。とりわけラグジュアリーなブランドはその中でもトップクラスの技術を持った工場で生産しています。日本製がある種当たり前になったのは、同じく日本製であるオリバーピープルズやディータのビジネス的成功を手本にしているからに違いありません。
ライセンスビジネスが崩壊し、単にブランドネームだけではモノが売れなくなってしまったとき、世界のハイレベルなセレクトショップではディテールにしっかりこだわった眼鏡でないとメジャーなファッションブランドでも勝負ができないと悟った結果、ファッションの本場アメリカが行き着いたのは日本の眼鏡産地でした。
THOM BROWNE. エンドチップ
創業当初、私たちには“アパレルブランドはセレクトしない”というある種の不文律がありました。
しかしトムブラウンのような本格的なものづくりを目の当たりにして、その考え方も変化していきました。先日東京店で開催しましたトーマス・マイヤーの取り扱いに関しても、ロゴに頼ることのないデザイン性と眼鏡としての総合的なクオリティを感じたからです。
私はどんなジャンルにせよ専門ブランドが好きで眼鏡もまたしかりです。
山遊びが趣味になりバックパックを買うのにさんざん迷った挙句、購入したのはバックパック専門ブランドでした。
ですが今は眼鏡専門のブランドだけがいいものを作れるわけではないと思っています。
セレクトショップがどこにプライドを持つべきなのかというのはとても難しい問題ですが、場合によっては知らず知らずのうちに市場の活性化を阻んでしまうかもしれません。
そういう意味のリベラルさはとても大事だと思います。
ただしそのブランドが採用されるか否かは様々な検証を経てシビアに決められます。キチッとものが作られ、オリジナリティがあり、デザインにデザイナー自身の魂が宿っていて、販路もしっかりコントロールされていればそれがアパレルブランドであっても眼鏡セレクトショップで紹介されてしかるべきだと思います。ブランドロゴに自らのアイデンティティーを託す時代は終わったのですから。
既存の眼鏡専門ブランドにとってはアパレルブランドが作る眼鏡が変わってきていることを脅威に感じる部分はあるでしょう。
しかしアパレルブランドが眼鏡セレクトショップと接点を持つことは鎖国していた日本が黒船によって近代化したように、その緊張感や危機意識によって業界の切磋琢磨にも繋がっていくとも思います。
本イベントを通して本格派のアメリカブランド、そして一線級のアパレルブランドの実力を見るのと同時に、それを支える日本の眼鏡産地の凄まじい技術力を堪能いただければ幸いです。
何だかお堅い業界視点のブログになってしまいましたが、関東方面のお客様はイベントお楽しみに。
そして、負けるな眼鏡専門ブランド。
(プレス 漆畑)
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