こんにちは、デコラ東京の木村です。
現在神戸店にてイベントを行っております「Lucas de Stael」について今回も語らせて頂きたいと思います。既に当decoraブログにて4回ほど取り上げさせていただいておりますが、まだまだ語りつくせないブランドとも言えます。
今回のブログは素材について第二弾です。
先日、岡部ブログにて「石」「木」を紹介させて頂きました。
今回は「革」です。
Lucas de Staelでは牛革、山羊革、トカゲ革、ワニ革、エイ革などを使用しています。
今回のイベントでは、COW (牛革)とSTINGRAY (エイ革)を使用したモデルを用意しています。
〈 COW (牛革) 〉 フランス・ノルウェー産
皆様ご存知の通り最も有名かつ最も流通している革だと思います。
特徴としては「美しさ」「強度」と言った品質の良さ、世界中で飼育され食肉加工の副産物であることが多いため「供給量の安定」が挙げられます。また様々な部位があり鞣しや加工方法も多種多彩な革が牛革です。
少し踏み込んでLucas de Staelが使用する牛革の詳細をご紹介します。
艶のある革はKINGSTON社・艶のない革はINGRASSATO社のモノを使用しています。そしてこれらの革はフランス産になります。
Pagase Nylor12-20 ¥130,000(税別)
Minotaure Couture 01-01 ¥158,000(税別)
またLucas de Staelはノルウェー産の革も使用しています。
柵のない広大な放牧地で飼育されたノルウェー牛は、ストレスなく育つ上に外傷が少ないためキメが細かい美しい革になります。実際Lucas de Staelに使用されているノルウェー産牛革を見るとヌメ革のようなピュアな雰囲気を持っています。
この特性を利用したモデルにタトゥーが施されたモデルもあります。
Minotaure Split28 ¥220,000(税別)
そしてLucas de Staelで使用されている牛革は、エイジングを楽しめる植物タンニンで鞣されています。また低アレルギー性の鞣しになりますので直接顔に触れることを考えるとうれしいポイントかと思います。
〈 STINGRAY (エイ革) 〉 東南アジア(インドネシア)産
ガルーシャ(GALUCHAT)、シャグリーン(SHAGREEN)とも呼ばれます。
日本ではガルーシャという名前で流通することが多い革です。ガルーシャという名は、18世紀フランスで活躍したエイ革職人(Jean Claude Galuchat)の名から来ています。
ガルーシャは、パールを散りばめたような美しさが特徴的です。その美しさから「海の宝石箱」と形容されることもあります。
Vivarium Stingray G04-09 ¥320,000 (税別)
Vivarium Stingray G03-06 ¥360,000 (税別)
またガルーシャの魅力は、その美しさだけではありません。
ガルーシャは「強度の高さ」「色落ちしにくい」「型崩れしにくい」革としても有名です。
抜群の耐久性を持つガルーシャは、古来より武具などにも使用されています。その耐久性を「牛革20年、エイ革100年」と表現される程です。また表面が大変固いため傷が付きにくく汚れを弾きます。この特性はメンテナンスの容易さにも繋がり基本的にはクロスで拭くだけで十分な革となります。強度の理由は、ガルーシャの主成分に秘密があります。牛革などの主成分は「たんぱく質」となりますが、エイ革は歯などと同じ「カルシウム」なのです。主成分を知ると耐久性の高さにも納得します。
ガルーシャのようなエキゾチックレザー(ワニ革、トカゲ革など)は、凹凸のある表皮が特徴的です。この凹凸が肌に直接触れると不快かもしれません。そのためLucas de Staelの眼鏡の裏地には滑らかな牛革を貼り合わせています。眼鏡として着用することを考えた仕様になっています。(もちろん木・石を使用したモデルも裏地には牛革を貼り合わせております)
石・木・革と様々な天然素材を活用するLucas de Stael。
調べれば調べるほど惹かれている自分がいます。
皆様もLucas de Staelの魅力を堪能してみてください。
(decora TOKYO チーフ 木村)
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