古き良き時代の紳士の眼鏡をイメージした当社オリジナルブランド『FISH&CHIPS(フィッシュ&チップス)』に新作「THREE PIECE-SR」が加わります。
19世紀以降、欧米諸国の技術革新の結果、眼鏡には様々なスタイルが誕生しました。その中にスリーピースやリムレスと呼ばれる縁無し眼鏡がありました。縁無し眼鏡とは、レンズの両端に穴を開け、ブリッジとテンプル(腕部分)をねじ止めするというもので、高い技術力を必要とするモデルです。
縁が無くなる事によって格段に顔馴染みが良くなり、フレームの重量は軽減されるようになって好評を博しました。
今回、私達が注目したのは1920年代につくられていたサドルブリッジ(一山)の縁無し眼鏡です。
1930年代に入ると世界恐慌によって職を失った宝飾職人が眼鏡業界に流入し、眼鏡に豊かな装飾性がもたらされるようになります。そういった意味において1920年代に製作されたサドルブリッジ(一山)の縁無し眼鏡は、眼鏡技術者が機能性を重視して設計した純粋なデザインの眼鏡。究極のクラシックアイウェアの一つと言っても過言ではないでしょう。
今作は、レンズに直接パーツをねじ止めする構造のため、フレームには弾力性の高いチタンを使用し、レンズにかかる負荷を最小限にしています。
また、クラシックアイウェア特有の繊細なラインを表現するため、テンプルやそれをつなぐブローチ(丁番部分)は強度が保てる限界まで細くしました。
そして、部分的にさり気ない彫金模様を施し、シンプルなモデルながらも細部にまで拘ったデザインを感じていただけるようになっています。縁無し眼鏡は90年代のはじめに流行した時を除けば、ファッション的なアプローチで語られる事は少なく、ブランドが新作として発表するのはごく稀です。
また、レンズ加工に技術を必要とするため、眼鏡店での取り扱い数も多くありません。
私達はこの手間のかかる美しい眼鏡をこのまま埋もらせてしまうのではなく、シンプルなデザインを生かし、様々なスタイリングにフィットするファッショナブルなアイウェアとして提案したいと考えています。
発売日:2月末〜3月上旬予定
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