今週13日(金)から開催となるリンドバーグイベントの前に、リンドバーグと建築との関連について考察することで深掘りしてみたいと思います。
リンドバーグを愛好する方たちの中に、少なからず建築に興味がある方がおられるからです。
しかしこれはある種の必然でもあります。
1980年代の初め、デンマークのオーフスで現CEOのヘンリック・リンドバーグの父、ポール・ジョン・リンドバーグと彼の友人ハンス・ディッシングのアイディアが始まりで、Air titaniumが開発されました。
北欧モダニズム建築の代表的建築家といえば、フィンランドを代表するアルヴァ・アアルト、スウェーデンを代表するフィン・ ユール、デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンの3巨頭が有名です。
このハンス・ディッシングという方は、アルネ・ヤコブセンプラクティスのキーメンバーの1人でした。
リンドバーグデザイン誕生の経緯に建築家の思想が関わっており、現CEOのヘンリック・リンドバーグはその影響もあり、建築家としての経歴も持っています。
ヘンリック・リンドバーグ
ヨーロッパのリンドバーグショップではリンドバーグ社がインハウスでデザインした家具や照明が使われており、インテリアや空間に対するこだわりは非常に強く、また日々の眼鏡調整や加工に使用するツールも自社開発しています。
リンドバーグショップ
いずれもとても機能的かつスタイリッシュなデザインです。
そればかりかボールペン、手袋など、関わるもの全てにデザインが施されていると言っても過言ではありません。
リンドバーグ眼鏡のディテールが美しい建築や家具に例えられるのにはこのような背景があるからです。
チタンは眼鏡素材として今ではメジャーな高級素材ですが、80年代においては航空機器などに使われる素材で、眼鏡としてチタンが用いられたのはリンドバーグ社が世界で初めてと言われています。
強靭なイメージのチタンを全く新しい発想で眼鏡に採用し、チタンワイヤーを3次元形状に曲げ加工、ネジやリベット、溶接の無いミニマルで美しいメガネを提案しました。
多彩なチタン加工
現在LINDBERG社では通常インプラントや歯列矯正治療に使用するチタン素材を生産する少数の専門メーカーと協力して開発した特別なチタンのみを使用しております。低刺激で超軽量、柔軟かつ強度も高いのが特徴です。ノーズパッドやテンプルチップは医療用のシリコンやアクリルなどから作られています。
リンドバーグ社の風景
素材に対する先進性は、建築家のそれと通じるものがあります。
それら吟味された最高の素材を使ったリンドバーグ独自のオーダーメイドシステムについては過去に度々ブログでご紹介してきましたので、未読の方はイベント前にぜひチェックしてみてください。
♦︎LINDBERG EXCLUSIVE SHOWCSING 2020.11.4
♦︎LINDBERG Spirit Titanium Series 2020.9
素材にこだわり、居心地の良い空間を目指す建築的なアプローチを想像しながら、リンドバーグの眼鏡に触れてみたとき、また違った側面から理解が深まるように思います。
北欧モダニズム建築の大きな特徴として、自然とのつながり、異質な要素との融合、気品ある優しさなどが挙げられます。
私は登山が趣味なのですが、山に掛けていく眼鏡は不思議とリンドバーグのリムレス眼鏡が多く、自然の景色を邪魔しない素朴な美しさに惹かれているのだと思います。そしてリンドバーグアイウェアの真髄が北欧モダニズム建築の思想にあると実感します。
(プレス 漆畑)
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