こんにちはデコラ東京の漆畑です。
前々回の東京店岡部Blogでここでしか見ることができないブランドについて書かせていただいたのですが、その中で紹介のあったAHLEM(アレム)についてもう少し知っていただきたいなと思った次第です。
彼女はまだデビューしてわずかですが、特別なセンスを感じています。
現在、彼女とあることでメールのやり取りをしております。
私は直接海外の展示会に足を運んで新しいブランドの発掘をしているのですが、すべてのスタッフがデザイナーとのやりとりを体験できるわけではありません。
デザイナーから感じる生のフィーリングをできるだけ多くのスタッフに感じてもらえたらといつも思っていたので、何とかして彼女の人間的魅力をスタッフに伝えられないものかと思案しました。
彼女のたたずまいや身振り手振り、振る舞いは作品が持つポテンシャルを高めています。その魅力をスタッフ自身が体感し、ブランドを深く理解することで、より一層ブランドの世界観をお客様に伝えることができるはずです。
そこで彼女にお願いしてスタッフにオフィシャルサイトのテキストを読むだけでは伝わらない魅力をスタッフに伝えたいのでブランドのコンセプトやこだわりのディテールなどについて動画解説して送ってくれないかと頼んだところ、快く応じてくれました。
“It’s a fantastic idea” と。
まだムービーは届いていませんが、その前にいくつかの写真を送ってくれました。好きに使ってと。
以下の写真は彼女のアトリエで一つのデザインが完成するまでのプロセスをコマ送りにしたものです。一つ一つのディテールがセンシティブな空間から生み出されていることがよくわかります。
何気ないスウェット&スニーカースタイルでも、巻かれた時計(ジャガールクルトですね)のセンスによって意図を持った感度の高い着こなしになっています。彼女はこういうバランスの取り方がとてもうまい。
青という色は彼女にとって特別な色のようです。
デザインの裏側を見ることで所有者の愛着はより深まっていくことと思います。
日々の接客の中でお客様とそこまでの会話ができる関係を作れるお店はかっこいいと思います。
そこにこそデザイナーとユーザーをつなぐポジションにいる私たちのアイデンティティもあるのですから。
AHLEMのサングラスは今のところ1ロットしか作られません。
売り切れたらそれでおしまいです。
作りたいと思ったデザインを自分の目の行き届く量だけ作る。
これは自分の作品に対するとてもシビアな姿勢だと思います。
“I really pay attention to every single detail, never compromise on quality because. I want to be able to stand behind every piece I make.”
↑これはオフィシャルサイトで最後に記されているメッセージです。
プロ意識に溢れ、量販精神など微塵も感じません。
AHLEMは自信を持ってお勧めできる価値のあるブランドです。
と、記事を作っている最中にAHLEMからメールがきました。
初めてのオプチカルラインが完成したと!
次の展示会が待ち遠しいです。
ご期待ください。
(decora TOKYO 漆畑)